Lesson 4-3 JWからの脱出


Q、過去にはJWへの監禁説得事件というものもありました。筆者はあのようなやり方を許容するのですか?

 いわゆる過去の監禁説得事件のようなやり方は間違っています。違法ですし犯罪です。悪に悪を返してはなりません。

Q、統治体や支部委員の人たちは誠実です。一体何が良くないというのですか?

 この教団の間違った指導によって大切な時間、労力、貴重な時代、多くの可能性が人々から永遠に奪い去られました。統治体は輸血拒否をさせ、日本支部は児童虐待を明示的に指導しました。もちろん多くの寄付も無駄になっています。

Q、非常に迷惑に感じます。私たちは良心的に一生懸命やっていますが、何か?

 会ったこともないアメリカの白人の一団体の言うことを鵜呑みにして礼賛し、あろうことか神の権威と混同しただけでなく、その権威を自らも纏おうとするあなたは一体何者ですか?

Q、JWを辞めたいです。でも辞められないんです!

 まずは立場を全て下りてください。ゆっくり確実に自然消滅などの脱出に向けて準備を進めてください。

Q、私は未成年なので親に従うしかありません。

 人生の最終的な決定権を本当は持っている、ということを考えるようにしてください。もちろん実際問題として親にライフラインを依存している未成年者は、なかなか親の意向を無視できません。今はじっと我慢するしかない方もいるでしょう。その方はじっくり将来への準備を進めてください。

Q、私の会衆は良い人たちばかりですし、いろいろな良い経験もしています。

 個々の素晴らしい人が存在することは、その所属組織や信奉する教理の正当さを裏付けるわけではありません。また、素晴らしい経験は多くの信仰の道において、多くの信仰者が普通に持つ産物です。

Q、JWには何の意義もありませんか?

 私は、地元の会衆によって加虐者から匿われたと言えるような人や家庭を何例か知っています。しかし、数は少ないです。そもそも、そのような行動のための公益法人としての宗教法人認可ですから当然といえば当然ですし、この団体が日本社会にもたらした災禍と比すると小さいと考えられます。そして、同じような境遇の人・家庭を一切助けなかった会衆も知っています。つまり教団が組織的に助けたのではなく、良心的な信者らが個人の力を行使して助けたということです。そして、成熟した社会では宗教組織が入信の代償としての社会的支援をするべきではないと思います。

 この組織の存在意義は一つです。反共と親米のために戦後の日本はこの団体の増長を看過しました。この団体が心の不安定な人や信じやすい人々を吸収した結果、国民生活を脅かす政治的団体や猟奇的カルトに流れる人数を減らし、社会全体の安定には役立ちました。新宗教は国家の安全のために使い捨てれば利用価値があるということです。国家安全保障の立場に立てば、充分に動向を掌握できたカルトは、毒であるが、薬にもできるわけです。

 これは「創価学会」や「統一教会」などにも言えます。新宗教は、現代社会の必要悪なのです。JWに似た組織は多いですし、仮にひとつ潰しても、結局は活気づけるだけでしょう。いろいろな味のあるカルトを複数生かしておけば、オウム真理教のような分かりやすい猟奇的カルトの力を減殺することができます。JWは静的なカルトで、世界中の発展途上国にチャンネルを持つ多国籍組織なので、アメリカ政府や日本政府にとっては利用価値が大きかったのです。もちろん、時代の変化で、今は状況が変わりました。


 信者さん個人個人は、誰かに助けてもらおうとしてひたすら待つのでなく、自分の力で一刻も早く脱出しなければなりません。この手の口のうまい人々は教団の外にもいます。勇気と胆力で自衛できなければ、社会に出た後に、新たな依存先に再搾取されかねません。

 脱出の際は信者の家族や友人を切り捨てることも仕方ないでしょう。実は教団の嘘を悟ってはいるが、いまさら外には出たくないという信者さんも多いからです。もしかすると、統治体のメンバーもそうなのかもしれません。彼らは極めて冷淡な経営者ですが、無知でも馬鹿でもないからです。

会衆内のSOS

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